東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻

マエムラ ユウ オリバー

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マエムラ ユウ オリバー(講師)
国際協調マネジメント学分野
キーワード:開発事業・政策評価、コンフリクトマネジメント、文化間コミュニケーション
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  プロフィール

2008年 McMaster University Communication Studies & Linguistics卒業
2010年 東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻修士課程修了
2014年 同専攻博士課程修了(博士(国際協力学))
2014年-2019年 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻マネジメントグループ助教
2019年-2022年 同講師
2022年4月より 現職

  最近の研究テーマ

  • 技術協力を強化するためのシステム分析・開発

  • ODA 事業・政策評価の批判的分析

  • 社会基盤サービスのガバナンス問題

  • 開発援助の談話(政策、アジェンダ、コミュニケーション等)分析・コーパス分析

  主な研究業績

  • Bugalia, N., Maemura, Y., Ozawa, K. (2020) Organizational and institutional factors affecting high-speed rail safety in Japan. Safety Science. Vol. 128: 104762.

  • Maemura, Y., Kim, E., Ozawa, K. (2018) Root Causes of Recurring Contractual Conflicts in International Construction Projects: Five Case Studies from Vietnam. Journal of Construction Engineering and Management. Vol. 144(8): 05018008

  • Maemura, Y. (2016) Impartiality and Hierarchical Evaluations in the Japanese Development Aid Community. American Journal of Evaluation, Vol. 37(3), pp.408-424

  • Maemura, Y., Horita, M. (2012) Humour in Negotiations: A Pragmatic Analysis of Humour in Simulated Negotiations. Group Decision and Negotiation, Vol 21(6), pp. 821-838.

  教育方針

私は本専攻で受けた教育プログラムのおかげで、自分の問題の捉え方の甘さ、思考過程の堅さ、そして視野の狭さに気づかされました。これから研究活動に挑戦をする専攻の後輩たちに同じような学習体験を共有することが教員として大事な務めだと思っています。

  研究内容

開発援助の本質的な複雑さにより、ODAの利害関係者は開発目的の達成に向けて多種多様な課題に直面している。我々の研究室では、開発プロジェクトの現場における課題解決に貢献できる研究を目標としている。具体的には、組織や制度的な仕組みを分析することにより、解決への道筋を付けることやマネジメント能力や技術を高める教訓を見出すような研究を行っている。研究チームとして、貧困からの解放や普遍的、あるいは局所的に共同で立てられた開発目標の達成に励む組織の助けとなるような理論的、または実用的な研究の枠組みに貢献することを目指している。
過去に取り組んだ研究プロジェクトの具体例:
● 海外の大規模インフラ事業におけるマネジメントと契約問題の構造化
● 開発援助の事業評価と政策評価の批判的分析
● 文化間適応コミュニケーション能力向上に向けた研修内容の枠組み構築
 認識論や倫理的な観点による開発研究を志す研究者や学生のみなさまとの共同研究や協力は、大歓迎です。