開催日時:2013年1月9日(水)午後1:30~5:30
開催場所:東京大学 弥生キャンパス 弥生講堂アネックス セイホクギャラリー
主催:東京大学 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻
開発途上国において、自国の天然資源が有効に活用されないことや、紛争下および紛争後社会のマネジメントが適切になされないことが、時には互いに関係し合いながら、その社会的・経済的発展の阻害要因となることがしばしば見られます。このような資源や紛争に関わる問題に対して、途上国自身の努力のみならず、開発援助国や国際機関などの国際協力によっても、その解決が図られてきました。
東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻は、資源と紛争に関わる国際協力について、様々な途上国を事例として実践的な研究を重ね、政策的な提言を行ってきました。このワークショップでは、資源や紛争の問題が顕著なアフリカにおける2人の著名なリーダーを招いて基調講演をしていただいた後、国際協力学専攻およびJICA研究所の研究者による研究成果や提言の報告、佐藤安信・東京大学総合文化研究科教授をモデレータとして、資源・紛争に関わる国際協力のあるべき姿についてのパネルディスカッションを行いました。研究者、国際協力の実務者、産官の関係者、学生などの方々に幅広くご参加いただき、この問題について議論を深めることができました。
当日のプログラムは下記の通りです.
セッション1 司会:鈴木綾(東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻講師)
13:30-13:40 開会の挨拶(戸堂康之/東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻専攻長)
13:40-14:10 基調講演(アーネスト・アリーテイ/ガーナ大学学長)
14:10-14:35 紛争後社会におけるエコツーリズムの役割-ゴリラ・ツーリズムからの教訓-(前川美湖/東京大学総括プロジェクト機構「水の知」(サントリー)総括寄付講座特任助教)
14:35-15:00 紛争後社会における資源管理-海外援助プロジェクトからの教訓-(中山幹康/東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻教授)
15:00-15:15 休憩
セッション2 司会:本田利器(東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻教授)
15:15-15:40 ボスニア・ヘルツェゴビナにおける紛争後の財産返還-国際社会の果たした役割-(片柳真理/JICA研究所研究員)
15:40-16:05 紛争解決メカニズムの不完備性-資源ガバナンスへの含意-(堀田昌英/東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻教授)
16:05-16:30 JICAによる参加型森林管理プロジェクトの効果-エチオピアの事例より- (戸堂康之/東京大学新領域創成科学研究科国際協力学専攻専攻長)
16:30-16:35 休憩
16:35-17:25 パネルディスカッション『資源・紛争に関わる国際協力はどうあるべきか』
モデレータ 佐藤安信(東京大学総合文化研究科教授・グローバル地域研究機構 持続的平和研究センター長)
パネリスト アーネスト・アリーテイ(ガーナ大学学長)
片柳真理(JICA研究所研究員)
前川美湖(東京大学特任講師)
中山幹康(東京大学教授)
戸堂康之(東京大学教授)
堀田昌英(東京大学教授)
17:25-17:35 閉会の挨拶