東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻

高科直

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高科直(准教授)
生態系保全管理分野
キーワード:保全生物学、水産資源管理、数理生態学
研究室ウェブサイト


  プロフィール

2015年 九州大学大学院システム生命科学府博士課程修了(博士(理学))
2015年-2017年 琉球大学協力研究員・クイーンズランド大学 客員研究員
2017年-2020年 沖縄科学技術大学院大学 日本学術振興会特別研究員
2019年-2020年 ベルゲン大学生物科学科 日本学術振興会特定国派遣研究者
2020年-2024年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 助教
2024年4月より現職

 

  最近の研究テーマ

  • 持続的水産資源管理

  • 効果的な自然保護区の設置方法

  • 生物多様性保全

  主な研究業績

  • Takashina, N. & T. Tanaka, Spillover-mediated harvesting competition: effects of fishing ground configuration on fisheries targeting transboundary species. Journal of Environmental Management, 317:115360 (2022)

  • Takashina, N. & T. Tanaka, Immediate and cumulative stresses associated with the multiscale impacts of ecotourism on ecological status and resilience. Sustainability Science, 17:2133-2142 (2022)

  • Takashina, N., Cheung, H., & Miyazawa, M. Spread the word: Sharing information on social media can stabilize conservation funding and improve ecological outcomes. Conservation Science and Practice, e12857 (2022)

  研究内容

人間活動の影響による生態系の改変や生物多様性の減少が世界的に加速しています。かけがえのない生物多様性を保全し,生物資源を持続的に利用するため,生態系への影響を抑えながら開発を進める方法はないでしょうか。開発と生態系保全管理はしばしばトレードオフの関係にあり,この性質を明らかにすることは両者をうまくバランスさせるために不可欠です。このような問題に対し,自然保護区の導入や水産資源管理を例に研究を進めています。具体的には以下の研究テーマに取り組んでいます。
● 開発により影響を受ける生物種数の推定
● 持続的水産資源管理のための意思決定方法
● 長期生態系モニタリングの手法開発。