東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻

小此木悟

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小此木悟(助教)
実証開発経済学分野
キーワード:開発経済学、農業経済学、応用ミクロ計量経済学
研究室ウェブサイト


  プロフィール

2013年 中央大学経済学部卒業
2020年 東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻博士課程修了(博士(農学))
2020年-2022年 東京大学大学院農学生命科学研究科特任研究員
2022年4月より現職

  最近の研究テーマ

  • 子どもの栄養改善に対する食品市場の役割(ガーナ)

  • 子どもの栄養改善における母親の認識の役割(ガーナ)

  • 離乳食の無償配布が母親の購買行動に与える影響(ガーナ)

  主な研究業績

  • 小此木悟,櫻井武司「ガーナ農村部における乳児向け商業的補完食品利用の決定因:家計の食料生産は代替的か?」,農業経済研究,90(1),pp. 71-76,2018

  • 小此木悟,櫻井武司「幼児向けサプリメント食品の需要分析―ガーナにおける販売実験より―」,農業経済研究,91(1),pp. 77-82,2019

  研究内容

乳幼児期の栄養不足は、身体や脳の成長に悪影響を及ぼします。そのため、いまだ多くの赤ちゃんが栄養不足状態にある発展途上国では、子どもの栄養改善は、喫緊の課題となっています。しかし、生後2歳以下の子どもは、食べられるものに対する制限が大きく、離乳食を通した栄養改善には困難が伴います。そこで、より簡便に乳幼児の栄養改善を達成する手段として、乳幼児向けの食品である補完食品の役割に着目して研究を進めています。特に、子どもの栄養投入における母親の意思決定に焦点を当てながら、フィールド調査で得られたミクロデータと、ランダム化比較試験などの実験手法を組み合わせて、計量経済学を用いた分析を行っています。現在取り組んでいるテーマは、子どもの栄養投入の意思決定における母親の認識の役割や、補完食品の購買行動の意思決定に対する無償配布政策の影響などについて研究しています。