東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻

本田利器

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本田利器(教授)
都市環境学/社会的レジリエンス学分野
キーワード:防災・減災、社会ネットワーク、地震工学、技術移転
研究室ウェブサイト


  プロフィール

1993年 東京大学大学院土木工学専攻 修士課程修了
1993年-1997年 建設省土木研究所 研究員
1997年-2005年 京都大学防災研究所 助手
2002年 京都大学博士(工学)取得
2002年-2003年 ジョーンズホプキンス大学 客員研究員
2005年 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 助教授
2007年 同准教授
2012年6月より現職

  最近の研究テーマ

  • コミュニティの適応プロセスにみられる社会ネットワーク構造の動的特性

  • 防災計画・インフラ整備における災害リスクの不確実性の影響分析

  主な研究業績

  • Kotani, H, Honda, R., Imoto, S., Shakya, L. and Shrestha, B., Transition of Post-disaster Housing of Rural Households: A Case Study of the 2015 Gorkha Earthquake in Nepal, International Journal of Disaster Risk Reduction, 2019.

  • Honda, R., Akiyama, M., Nozu, A., Takahashi, N., Kataoka, S. and Murono, Y., Seismic design for “anti-catastrophe” a study on the implementation as design codes, Journal of JSCE, Vol 5, No. 1, 2017.

  教育方針

国際的な環境における様々な問題に対して、自由な着想を持ち、センスと論理性をもって展開する能力を育んでほしい。研究テーマの自由度は高いです。既存の価値観を覆すような創造的な試みを歓迎します。

  研究内容

社会は様々なリスクにさらされている。そのひとつ、自然災害の場合、対策の必要性は明らかであるが、その影響を完全に防ぐことは不可能である。そのため、気候変動や地震災害等の危険性が高まるなか、社会の対応能力や復元能力への期待が高まっている。そのような社会の能力を実現するため、コミュニティが不確実性の大きい状況に対応するメカニズムについて、社会ネットワークや適応システム論等の観点からの研究を行っている。また、社会がリスクに対応する際の礎となるインフラの整備や維持管理における災害対策やリスクマネジメント等の施策、さらにそれらを実現するための社会制度や政策等について、深刻な不確実性のもとでも合理性を有する新たな手法を構築することも研究の対象としている。

  学生からのメッセージ

本田研には防災や災害復興に関するテーマを研究する学生が集まり、国内外のフィールドを対象に様々な側面から研究・アプローチを行っています。私は東日本大震災で被災した離島をテーマとして、コミュニティの災害対応能力に関する研究を行っています。震災時に注目された自助や共助。これはどのようなメカニズムで発動し、どのように復興に役立っているのかということをリサーチクエスチョンとし、震災前に島民が持っているポテンシャルや島外とのつながりを明らかにしています。ゼミでは、どの学生も活発に発言し活気にあふれている一方、皆でお菓子をシェアするなど和やかなムードですすめられています。ぜひ一度見学に来てみてください。(修士課程修了)