東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻

専攻長挨拶

ようこそ国際協力学専攻へ!

Prof.Horita

 

 

 

 

2018年度国際協力学専攻長
本田利器

 

 

 

 

 

 

  国際協力学専攻は、国際協力の方法論の構築と、それを実践できる人材の育成をめざしています。その特徴は、国際協力における課題、すなわち持続可能な経済発展、貧困削減、気候変動、自然災害、資源管理など今日の世界が直面している課題について、既存の専門分野の枠にとらわれない学融合的なアプローチで教育・研究しているところにあります。私たちの目的は、問題の予防や解決に向けて具体的な方策を提案して実践するプロフェッショナル、および国際社会の最前線で政策立案能力と実務マネジメント能力を備えてリーダーシップを発揮して活躍できる人材の育成です。

 

  グローバリゼーションが進む今日、国際協力の重要性は高まっています。国際協力は、国境を越えて物を与えることではなく、国境を越えての協働という双方向の行為であるということは広く認識されています。国際協力という活動を通して、日本も多くのことを学んでいます。そこで得られた知見は進化を遂げ、次は、海外の国々で活用されることになります。私たちは、その担い手になる人材を育てたいと考えています。

 

国際協力学専攻は現場を重視しています。実際のフィールドでは、熱意があれば、必ず新しいことが見つけられます。そして、見いだしたものは、知識と考察を加え、新しい知見とすることができます。それは、実践を通して、新しい課題を見いだし、その解決のための新しい知を創出し、それを実践するというサイクルです。私たちは、このサイクルを回せる人材を育てたいと考えています。

 

 国際協力学専攻は、人、コミュニティ、国家、世界と、社会を構成するあらゆるスケールで思考します。用いる方法論も、農学や工学から、社会学や政治学、経済学を超えて幅広いものになっています。これは、広く浅く、を目指しているからはありません。環境や歴史等の固有な条件が複雑に絡み合った現実の社会を理解するには、多面的な視点が必要だからです。私たちは、そういう視野を持つ人材を育てたいと考えています。

私たちはこのような理念をもって日々研究、教育に尽力しております。興味を持っていただける方が私たちの仲間として加わっていただけるならば、心から歓迎いたします。

 

(2018年4月)