東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻

坂本麻衣子

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坂本麻衣子(准教授)
資源環境管理分野
キーワード:資源管理、参加型開発、コンフリクトマネジメント
研究室ウェブサイト


  プロフィール

2000年 京都大学工学部地球工学科を卒業
2005年 京都大学工学研究科土木システム工学専攻博士課程を修了し、博士(工学)
2005年 JST CREST 研究員
2006年 東北大学東北アジア研究センター 助手
2007年 同センター 助教
2008年 長崎大学工学部社会開発工学科 准教授
2011年 長崎大学大学院工学研究科システム科学部門 准教授
2013年4月より現職

  最近の研究テーマ

  • 水や森林といった共有資源の管理

  • 参加型開発における地域文化(ジェンダー、社会ネットワーク)の役割

  • 水・衛生に関する政策分析

  主な研究業績

  • 坂本麻衣子・長曽我部まどか・Kazimierze Salewicz:話し合い評価支援のためのWebアプリケーションの開発, 社会技術研究論文集, Vol.15 , pp. 83-94, 2018.

  • 坂本麻衣子: ローカルに利用される資源のグローバルな価値ーバングラデシュの森林消失と農民の生活ー石井香世子編著『国際社会学・入門』, ナカニシヤ出版, pp. 127-137, 2017.

  • 坂本麻衣子: ベンガルの農村で飲料水ヒ素汚染問題に向き合うー異分野の方法を取り入れて見えてきたものー, 椎野若菜・梶丸岳・増田研編 『FENICS-2巻 フィールドの見方』,古今書院,pp.171-187,2015.

  教育方針

問題解決を意識して、問題の構造をシステムとして眺め、そのもとで自身の活動を粘り強く行っていけるような人材を育成したいと考えています。

  研究内容

資源や環境を有効に利用することは、持続可能な発展において必要不可欠である。しかしながら、これは簡単なことではない。コモンズの悲劇では、個人の短期的な合理性が社会の長期的利益達成の阻害要因になるとされる。資源や環境の有効利用を促進するためには、個人の合理性についてより深い理解が必要である。ローカルな生業・制度・文化・相互信頼と個人の合理性および資源の利用について、これらの関連を明らかにし、持続的利用の助けとなる具体的な方策を検討することが主要な研究課題である。研究テーマとしては、例えば以下がある。(1)資源利用と相互扶助、(2)資源利用とジェンダー、(3)共有資源管理と参加型開発、(4)資源利用に関する政策分析。

  学生からのメッセージ

坂本研では各々の学生が興味、関心に沿って研究をしており、研究手法も多様です。留学生もおり、英語と日本語を使い分けてゼミ形式で研究指導が行われています。また、毎回のゼミで発表する機会があるため、発表する力や研究を前に進める力が鍛えられます。他の人の発表はただ聴くだけでなく発言が求められるため、自分の専門外の分野を理解する力が自然と付きます。大変ですが学際的なアプローチができる貴重な環境です!(2021年度修士課程修了)